セキュリティインターンで「インポスター症候群」になりかけた私が学んだこと

Futureforce のインターンとして Salesforce セキュリティチームで 12 週間働いたことで、大学を卒業してキャリアをスタートさせるために必要なソフトスキルを学ぶことができました。
セキュリティインターンで「インポスター症候群」になりかけた私が学んだこと

多くの人にとって、特に新しい仕事を始めるとき、自分の能力を認められない、いわゆる「インポスター症候群」は大きな壁になります。インポスター症候群になると、チャンスを生かせず、夢の仕事にも応募できなくなってしまう可能性があります。しかし、私がこの夏、Futureforce のインターンシップSalesforce セキュリティチームに所属して学んだのは、仕事をすればするほど、より能力があると感じられるようになるということです。

ところで、これは私の言葉ではありません。実は、Salesforce の共同 CEO である Bret Taylor がスピーカーセッションで述べた内容なのです。彼はインポスター症候群の個人的な解決策は、「ただ自分の仕事をすることだ」と話していました。これは、まさに私が必要としていた言葉でした。サイバーセキュリティについてほとんど知識がないまま夏を迎えた私は、張り切って新しい分野に飛び込もうとしていたの同時に、何が起こるのかわからないという恐怖を感じていたからです。

ここで何をしていたか

少し背景について説明しましょう。私はこの夏、セキュリティコミュニケーション & エンゲージメント (SC&E) チームのテクニカルライティングインターンとして、シニアテクニカルコミュニケーションマネージャーの Carrie Miller のもとで働きました。もちろん、大学でテクニカルコミュニケーションの授業はたくさん受けていましたが、この分野での仕事は初めてでした。コンピュータサイエンスを学んでいましたが、この夏はコードを触るつもりはありませんでした。どうしてこうなったのでしょう。

何度か深呼吸をした後で、実はジョージア工科大学の 1 年生のときから、テクニカルライターになりたいと思っていたことに気が付きました。直感的でわかりやすいドキュメントを作ることに情熱を持っていたからです。そして、Salesforce はこの思いを実現するための最適な場所であることがわかりました。なぜなら、Salesforce は信頼を最大の価値としていたからです。 

そこで私は、エンドユーザーと彼らが求めているものに関する自分の見解と、きわめて技術的な問題を解決する能力があるという自覚によって、決心したのです。

実際のところ、何をしていたか

SC&E チームの一員として過ごした 12 週間は、毎日が新鮮でした。カレンダー、メール、そしてもちろん Slack のチェックから 1 日が始まり、その後、その日の目標を設定します。通常は、製品デモ、Web キャスト、ボランティア、そして先ほど触れたエグゼクティブスピーカーセッションなど、Futureforce が主催するイベントに少なくとも 1 つは参加していました。また、午前中にはコーヒーバーに行き、オーツミルクとバニラ入りのアイス抹茶ラテを飲んでいました。バリスタは私の名前と注文をきちんと覚えてくれていました。

その後は、コンテンツの下書き、新しい概念のリサーチ、既存のドキュメントの編集などを行います。私の夏の主なプロジェクトは、開発者やエンジニア向けに公開鍵暗号基盤 (PKI) についての教育モジュールを作成することでした。 

PKI は開発者にとって非常に重要な概念で、PKI があるからこそインターネット上で安全にデータを送信できます。しかし、PKI がどのように機能し、何をしているのか、なぜコードに実装することが重要なのか、誰もが理解しているわけではありません。私の仕事は、PKI の基本について説明した一連のドキュメントページを作成することでした。 

その一方で、証明書の監視や多要素認証といったテーマの他の既存ドキュメントの編集や更新をする機会もありました。その際、Slack でテーマのエキスパートやプロジェクトマネージャーとチャットし、自分が取り組んでいることについて彼らの見解を聞くこともよくありました。セキュリティ組織全体で、最新の情報やリソースを持つことは非常に重要で、私は幅広いコミュニケーションとプロジェクトに関わり、さまざまなチームと協力することで、その実現に貢献できたのです。

獲得したソフトスキル

インポスター症候群はどうだったでしょうか? これは多くの優秀で賢い人たちに囲まれている環境で発症する可能性があります。この仕事を得られたのは単なる偶然だと思い込むことは簡単でした。しかし、なぜこのような気持ちになったのかをよく考えてみると、必要とされる仕事ができないことではなく、自分が処理できない仕事が突然やってくることを心配していたのです。

ありがたいことに、私のチームは、私のペースに合わせていつでも質問に答えてくれたり、エキスパートにつないでくれたり、とても協力的でした。このようなコラボレーションや助け合いの文化は、Salesforce で働く醍醐味の 1 つです。慣れないことや困難な状況に対応するたびに、自分自身に力を示し、自信を得ることができました。仕事をすればするほど、いつでも支援、助言、説明を求めることができるのだとわかりました。

実際、インターンシップで身に付けたソフトスキルは、テクニカルスキルと同じくらい重要なものです。Salesforce で働いたことで、自分が職場や企業文化で何を重視しているかについて、多くを学ぶことができました。12 週間のインターン期間中、私は社員がお互いや会社の活動に感謝する姿を何度も目にしました。 

私のお気に入りの Slack チャネルは、#airing-of-happiness-thanks-and-gratitude です。このチャネルでは、何千人ものメンバーが親切な同僚、新入社員、結婚など、あらゆることを祝うメッセージを共有しています。職場でこのような喜びや前向きな気持ちを表現できることは、本当に特別だと思います。

Salesforce でのキャリアのスタートに興味がある方

Salesforce のインターンシップへの応募を検討しているならば、ぜひ挑戦してみてください。募集中のすばらしい機会を確認して、自分に合うものを見つけ、応募しましょう。私もプログラム応募の返事をもらえるかどうか自信がありませんでしたが、皆さんには自分が思っている以上の能力があるはずですから、挑戦する価値はあります。そして、面接を受けることになった場合は、本当の自分と自分独自の情熱をアピールしてください。

仕事が決まったら、プログラムが提供するすべてのものを利用しましょう。コーヒーチャットを予定したり、同僚と親しくなったり、街を散策したり、可能なときにはオフィスにも出社したりすることをためらわないでください。すでにご紹介しましたが、コーヒーバーはおすすめです。

最終学年が始まるためアトランタに戻りますが、この 12 週間があっという間に過ぎてしまったことに少し寂しさを覚えます。しかし、友人や家族に会い、大学最後の年を楽しみ、卒業後の人生設計を始めることが楽しみでもあります。もしかしたら、そこで皆さんに会えるかもしれませんね。



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